naive と言う語が2度も使われている。最初はガンジーやキング牧師の評価で、I know there is nothing weak -nothing passive - nothing naive - in the creed and lives of Gandhi and King.(第4分冊)。2つめは、演説の締めくくりで、For if we lose that faith - if we dismiss it as silly or naive; ・・・ - then we lose what is best about humanity.(第14分冊)。このnaiveは、日本語のナイーブ「素直で純真」と違い、「うぶで気弱、世間知らず」という否定的語感が強い。お前はnaiveだと言うと、けんかになる。核軍縮を公約したプラハ演説では、・・・to seek the peace and security of a world without nuclear weapons. (Applause.) I'm not naive. This goal will not be reached quickly. と言っている。オバマの戦争論のキーワードである。
今回の歌「As Time Goes By 時の過ぎ行くままに」は、映画の中では2ヶ所で歌われている。
一つは、別れた二人が、亡命地カサブランカの酒場で出会うシーン。ここでは、サムは、イルザに請われて、いやいやながら物悲しそうに歌う。
もう一つは、ドイツに占領される直前のパリのカフェ「La Belle Aurore」で、別れる前の二人が乾杯するシーン。ここでは、サムは、楽しげに軽口をたたきながら歌う。
今回アップしたのは、サブランカの酒場での歌。
この名曲「As Time Goes By 時の過ぎ行くままに」は、実は、映画「カサブランカ」が初めてではなく、1931年のブロードウェー・ミュージカル「Everybody's Welcome」で歌われたもの。にもかかわらず、「As Time Goes By 時の過ぎ行くままに」と言えば映画「カサブランカ」と言うように、映画「カサブランカ」のテーマソングになってしまった。実際「AFI'S 100 YEARS...100 SONGS アメリカ映画協会 名曲100選(2004)」の第2位に選ばれたほど。(ちなみに第1位は、映画「THE WITHERD OF OZ オズの魔法使い(1939)」の中の「Over the Rainbow 虹のかなた」)