音長律と統語(2)

音長律と統語(2)

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▼ 2011年3月4日(金) 12:44:05

先の項 ⇒音長律と統語では音長律と統語について、次のように締めくくった。

呼気段落を生理の観点で見れば、一息でのしゃべりである。
では、呼気段落をことばの認知（脳、統語）の観点から見るとなんだろう？

呼気段落は入れ物である。

しかも、構造を持った入れ物と考えている。

こんな感じ ↓

構造（輪郭）は、そこに盛られる物の情報（意味）を持っている。
こんなところにお新香が入っていては困る ↓

ここにはやっぱりご飯でしょ ↓

お新香はこの狭いところ。これなら落ち着く ↓

音声で、仕出し弁当のトレイのように仕切っているのは何だろうか？

呼気段落
- 吸気で区切られた呼気段落は、ヒトの自然な発声に、必ず付いてくるし、分かり易い。だから、呼気段落は仕切りというより、入れ物としておく。
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休止
- 吸気以外の音声の休止（pause）も、音を仕切る。
- 対面していないと、吸気による発声中断と無音休止の区別は付きにくい
抑揚句
- 音の強さや高低の変化で、音を区切る。これは、音調句 tone group とか抑揚句 intonational phrase と呼ばれている。
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- 日本語では拍節法や音数律がある。
音長句
- 音の長さの変化も音を括りだす効果を持つ。これを音長律と言う。
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呼気段落はワーキングメモリの音韻ループと考えられ、抑揚句や音長句は、音韻ループの２～３秒の音声をさらに分節化したものと考えられる。

音長律による分節化については次です ⇒すすむ

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脳科学から英語教育へのアプローチ（2007）で、言語の脳科学と教育 “ヒトはなぜことばを使えるのか”と題して行われた。

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