六甲おろしの音長律

六甲おろしの音長律

▼ 2011年3月3日(木) 20:32:50

阪神ファンにはおなじみの応援歌「六甲おろし」です。
わたしも長年のファンですが・・・(^-＾)ν

実はこれ、創立時のもので７０年以上も前(1936年)のもの。最近の歌と比べるのもおもしろい。

赤い四角■■■が文節末で、やはり、他と比べて長く伸びる傾向が出ています。

上の出だしで注目したいのは最後の「日輪」の部分。これぞ等時拍です。
「に・ち・り・ん」とピタリ同じ時間幅で歌っています。

ここまで７つの曲や言い回し

百人一首かささぎの・・・
美空ひばり川の流れのように
端唄梅は咲いたか
売り声石焼芋など売り声
相撲の呼び出し
歌謡曲あとひとつ
民謡最上川舟歌

と見てきましたが、ようやくまぎれもない「等時拍」を見つけることが出来たのです。

やっと出会えて感激です。等時拍の音声って、意外とないものなんです。

そこで改めてよく見ると「ろっこうおろし」に続く「颯爽」の部分も「さ・っ・そ・う」とほぼ同じ時間幅です。普通なら「さっ・そう」と２音ですが、ここではわざわざ「さ・あ・そ・お」と４音にして歌っています。

こうして等時拍のリズムを目立たせながら、意味のまとまりとしては

さっそうとー
にちりんのー

と言う具合に、文節末を長く伸ばしています。

こう言うところに、拍節法と音長律の関わりが現れています。

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