なぜ音長律なのか?
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▼ 2011年2月25日(金) 22:26:50
「どうして音長律を調べるのか」と言う疑問を、関西の先生からぶつけられた。
音長律研究を始めたのは去年の11月19日からだった。プレーヤーミントに小倉百人一首の朗詠を取り込んだフォルダの日付で、それと分かる。
そのころ、日本語で音の輪郭が明確なもの、とりやすいものは何かと考えていた。欧米の伝統的音の文化と言えばマザーグースだが、日本では・・・? そこで浮かんだのが百人一首だった。
ではなぜ音の輪郭がテーマになったのだろう?
その底流には呼気段落があった。
4万7千を越える英語フレーズを集めて解析すると、その時間長の分布が、人間の聴覚認知特性とぴたりと一致した。
呼気段落が、音声の入れ物であることが判明した。この入れ物は弁当箱の様な大雑把なものではなくて、コンビニ弁当の容器のようにご飯だとか惣菜だとか、区画されたものではないか・・・と考えられた。
構造のない弁当箱 区画された仕出しプラ容器
では、こうした区切りを作っている仕切りは何だろう?
すぐ思いつくのが 抑揚や強弱だ。イントネーション句やストレス句だ。
では、時間はどうなのだろう?
呼気段落長に見られるように、時間長が記憶の単位になっているのであれば、内部構造にも時間による分節化があるのではないか?
こうして、百人一首の10曲を解析すると、見事にきれいな分布と規則が現れた。そこでコツコツと百首すべての音長を調べ上げ、音の長さがリズムを創り出していることを突き止めることができた。
それが音長律となり、民謡、歌謡曲、呼び声、売り声などへと広がった。
PS
まもなく、「六甲おろし」の音長律をアップします。お楽しみに (^-^)/~~
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形に輪郭があるように、音にも輪郭があると考えられる。
それは、視覚の錯視をもたらすように、聴覚の錯聴を生み出す元にもなる。
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人は1分間に10〜20回呼吸をする。その息を吐く(呼気)時に合わせて、言葉をしゃべるので、数秒間しゃべったあと、「スッ」っと息を吸わなければならない。
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グラフの山の形が呼気段落長の分布を示し、その統計数値が聴覚認知特性と重なっている。
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