最上川舟歌の拍節律

最上川舟歌の拍節律

TOP > ミントの徒然研究ブログ > 最上川舟歌の拍節律

▼ 2011年2月24日(木) 10:58:13

動画を見た人から

との質問があった。そういえば先の最上川舟歌の音長律では □ の説明が抜けてました。ｍ(_"_)ｍ

実は、この舟歌で特に目を引くのが手拍子の位置で、□□□を目ざとく見つけた人からの質問は、核心を突いている。

手拍子とともに歌う部分は■■■で区別し、舟歌を＜前半・中葉・後半＞に分ければ、前半と後半にあたる。そして実際に手を叩いているところが■■■なのだが、□□□は、息継ぎのときに手を打っている。
- 歌の最後の方の掛け声開始部分
拍節リズムの基本は「節のなかに強弱を等時的に埋め込む」もので＜強弱｜強弱｜強弱｜・・・＞が２拍子、＜強弱弱｜強弱弱｜強弱弱｜・・・＞が３拍子などとするが、この舟歌での手拍子の位置（■■■や□□□）を見れば分かるとおり、そう単純でない。音の始まりだけではなく、音を伸ばしている最中や息継ぎにも手を打っている。
普通、拍節律と言うのは、等間隔の節の中に長短の音符を埋め込んでリズム感を創り出す
ところが、この舟歌は、音長律の方が優先しているようで、音長律の中に拍節を当てはめた感がある。
５７５７７（音数律）や２拍子３拍子（拍節律）といった定型のなかにリズムを埋め込むのではなく、歌の持っている本来のリズム感を分かり易く演出するために拍子を取っているのだろう

[↑] 3
1	投稿	もどるもくじへ

ミントの徒然研究ブログのページは研究経過の覚書です
ご意見をお寄せください